SUNTORY マーメイド号の航海
-+-堀江謙一氏 単独無寄港世界一周(ケープ・ホーン東回り)-+-
献花リース メイキング

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1 リースには、特にエクアドル産のバラのプリザーブドローズを中央に使っています。これは、堀江謙一氏が1996年、エクアドル−東京間単独無寄港横断航海を成し遂げ、エクアドル政府よりガラパゴス諸島に「堀江謙一船長岬」「モルツマーメイド島」と命名される栄誉を受けるなど、特にゆかり深い地である為です。

 使用材料を揃えたら、まずはコルクを適当な大きさにカット。これが予想以上に硬く、ノコギリまで持ち出して思わぬ奮闘をすることに。
2 既成のリース土台はブドウづるのもの。これにコルクや花をつけていきますが、通常ワイヤリングをしてからつけるバラも今回は環境を考え、ワイヤーなしで作成します。接着しただけでは衝撃で外れてしまう可能性も高い為、上からさらに別のつるを巻きつけ、花やコルクを押さえて固定しながらの作業。
 つるはラフィアやタコ糸の自然素材で要所要所を結びます。なお不安定な場所には細い棒を差込み、コルクや花を下から支えるよう補強を加えます。
 おおまかなラフを描くように、ひとまず全体を組んでいきます。左にある青いものはメジャー。特注したアクリルの箱の内寸からはみ出ないように、何度も測定しながら作っていきます。
アシスタントSさん
「・・・本当に流すんですか?本当に?海に?」
「・・・私、拾いに行こうかな」
流すのは、難所中の難所のホーン岬沖。チリ海軍の護衛がないと立ち入ることもできない危険な海域です。
拾いには、行けないと思うのですけど。
「でも流した後に回収するんですよね?」
「えっ?しないんですか?」
だから、これは表敬のための「献花」なので。
流さないと。
「そうなんですか・・・」
「・・・でも、これ拾った人はきっとすごくびっくりしますよね」
だから・・・誰も拾いません・・・。
(ケープホーン:南緯53度;もう少しで南極圏。)
 隙間にコットンフラワーやアジサイを足していきます。アジサイは国産のプリザーブドですが、ちょうど新色でコルクに近い色のものが出たので、埋めとして使用。

 右の小さな白と黄色のリースは、1991年グアム沖でたか号の遭難により亡くなった御友人の武市俊氏をはじめ、14名のヨットマンへの追悼用の献花です。作成した後、湿気を防ぐために乾燥剤とともに仮ラッピングしています。
 特注のアクリル製の箱が到着。これをシリコンで密封します。今回作成したのは、リース3点。赤い大きなリースの内側に収まるよう、もうひとつ中くらいの青のリース、さらにその内側に乾燥剤をいれて、それぞれを固定しています。
 本来はチキンワイヤーなどをぎっしりつめてその隙間にいれてしまえば簡単・頑丈なのですが、持ち帰るごみが少しでも少なくなるように、ワイヤーとテープを用いています。
密封した状態。見えにくいのですが、赤いリースにはオリーブの葉(ドライ)とラベンダー(プリザーブド)を添えています。
アシスタントKさん
「流すふりだけとかじゃ、駄目なんでしょうか?」
「駄目なんですよね、やっぱり・・・」
・・・。

航海の御無事を心よりお祈り申し上げております。
(リースも流されるまで無事ですように・・・)
↑無事でした!ご声援ありがとうございました。
左:出航前夜、いよいよ積み込まれるリース。
下:秋晴れに帆をひろげて出航するマーメイド号。
(写真:土田憲氏提供)
今回、土田プロデューサーへ一会サイトにお名前を掲載する許可をいただくべくお電話したところ、
「困ったなあ、またファンが増えちゃうよ。」

もちろん、一会もファンの一人です。

ヨットがこんなに美しいものなのだと、今回はじめてのように知りました。オフィシャルサイトに公開される日記を見るのが、このところ日課になりつつあります。
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